わりとなんでもどうでもいい

自分と家族の記憶のために記録中@ちぇび

のっぴきならない状況

先日母がきた。



実は母、心臓が悪いって事で血管造影をするのでカテーテル

入れ検査手術をした。

結果はもうこれ以上良くすることは出来ない。悪くなるのみ・・・



どういう事かというと、すべての血管が細くなっていて弱っている

ので、心臓に血を送り込む血管ももちろん弱っているって事。

バイパス手術をやっても良いが、全身の血管をそれにするわけ

にはいかず、どこか一番弱っているところに手術を施すことに

なる。でも、そうすると今度はそのバイパス前後の血管が格段に

弱くなる・・・



今母は手術をするかしないかの決断に迫られている状態。

現実から逃れたいプラス孫の顔、しいては子供の顔を見に遠出

出来るのはこれが最後かもしれない・・・って事で上京した。

久しぶりに会った母は前回会った時に比べてそこまで変わって

いなかったので安心した。ただ、やっぱり毎日をゆっくり過ごさないと

負担が大きいのだろうと思う。



そしてそこでもっとショックな事を聞く。




私に一番近しい叔母、母の妹が大腸がんを患ったということ。

そして人工肛門をつける手術の際、体を開けてみてもう既に

がんが全身に転移していることが判明したんだそうだ。



「ええええええええええええ。うちの家系ってがんおらんって

言うてなかったっけ???」



昔のお爺さん達は80代で亡くなったりしているそうだが、昔なので

死因ははっきりとはしなかったり・・・がんになる前?にほかの病気で

亡くなってしまっているご先祖様もいるらしいのでなんとも言えない

らしい。現に叔父もがんにかかっており、こちらは完治寸前・・・



なんてこった。私は友達につられてがん保険に入って、うちの家系

にがんはいないから、ほとんどもったいない保険かもな・・・なんて

思っていたのに・・・。



いやいやそれより叔母の事だろう?wwwww

叔父さん(叔母の旦那さん)は今年いっぱいだろうと覚悟を決めた

そうだ。そんな話を聞いたらちょっと愕然としてしまい、仕事をどう

やって休んで九州まで行こうか、子供はどうしようか・・・など考えが

頭をめぐった。まぁ考えてもしょうがない。いざとなったらすぐに

飛んでいけるようにだけしておこうと思った。





私が東京で生まれ、小学校1年生の1学期まで都内に住んでいる

間、私の叔母はその類まれなる英語能力を生かし通訳の仕事を

都内でしていた。当時の英検2級??所持といえばかなりの物

だったらしい。

そして幼稚園せいだった私のところに頻繁に遊びに来てくれ、よく

遊んでもらった。叔母の家に泊まりに行ったこともある。そこに

ムンク「叫び」が描かれているカレンダーがかかっていて、

怖い怖いといっていたのを覚えている。



私が徐々に成長しても叔母との縁が切れることはなく、叔母に子供

が生まれたら今度は私がその子供たちの面倒を見たりするように

なった。私が成人して友達と遊びに行っても快く泊めてくれたり

したし、母とはお互いなかなか相容れない性格だったが、叔母が

いてくれたお陰で私は拠り所があったし母の拠り所にもなっていた

に違いない。



最近は叔母の息子が欝になってしまい、天下の公務員になったにも

関わらず病気のため長期欠勤している。もう既に3年は給料だけ貰って

働きに行っていない状態で、叔母もかなり精神的に参ってしまい徐々に

欝状態になってしまった。



女の子が欲しかった叔母、唯一の女の子供である私がいる母、

立派なエリート教育を息子たちに施し、将来安泰かと思われた叔母の

子供たち、そしてエリート教育とは程遠い環境にいながらも出生街道

まっしぐらな私の弟・・・まぁ後の二人(私を含め)は並の人生ですがw

欝状態の息子と超エリートなもう一人の息子、でもどちらも未だに結婚

せず、将来的にどうみても結婚しそうもなく・・・近いうちに孫が望め

そうもない叔母、婚期は逃しているもののなんとか子供たちは結婚をし、

孫も総勢6名・・・まぁ私は結婚2回目ですけどねwww



叔母は色々とうちの家族と比較してたんだろうと思う。自分自身も

エリートだったという事もあるだろうが、元来うちの母親の家系はほぼ

皆教師。だから立派だ立派だと母は言うのだ。

教師が立派かと言われれば、昨今の事情を見ているとダメ人間が

多い気もするが、ただやはり公務員なだけに、教師になってしまえば

人生それだけで安泰。

そんな家系で育ってきたうちの母と叔母・・・どうしてもエリート思考は

頭から離れない。叔母はうちの家族と自分の家族を比較し、自分の

家族の欠点を発見しては落胆を繰り返していたのだろう。



そんなストレスを抱えながら叔母は段々精神的にも肉体的にも病んで

いったのだろうか。そんなくだらない拘りとか意識とか・・・どうして

この辺の世代の人達って捨てきれないんだろう。それで自分の体が

蝕まれていくなんて勿体無くてしょうがない。



今叔母は抗がん剤の投薬治療を行っているそうだ。副作用が激しいと

言われる薬、でも特に厳しい副作用が出ているようでもなさそうだ。

体に合えばがんも小さくなっていき、叔父のように完治手前まで

行くことは可能だろう。そうなる事を祈るしかない。





ふーちゃん。元気になってまた一緒にTDL行こうよ!!!