わりとなんでもどうでもいい

自分と家族の記憶のために記録中@ちぇび

おばあちゃん の冒険2 どうなってんだ・・・【認知症とは】

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再びやってきました、京都。父が亡くなってからしばらく時間が開いてしまったけど、それでも1年もせずにまた京都なのかw京都は好きだから良いんだけど、気楽に観光をしたいもんだ・・・と思いながら到着したのはもう夜11時頃。

新幹線内で色々と考えを巡らせていました。
母を迎えに行ってどうするのか。

  1. 母を九州に行く電車に乗せる
  2. 母と一緒に九州までついていく
  3. 母を私の家に連れていく

この3パターンなのですが、1番はありえないくらい危険wダメダメ絶対だめ!どこ行くかわからない!
博多駅につけば見覚えはあると思うし、そこからどうやって家に帰れば良いかも慣れでわかっているかもしれない。
でもこの「かもしれない」が怖いw
もしかしたらまた電車に乗って京都まで行っちゃうかもしれない・・・

2番も考えたのですが、春休みで息子が家にいる状態。夫は家事ができないわけではないし、少しくらい家を開けても・・・と思いはしましたが、4月の入学式には戻ってこなくてはならないし・・・うーーん。
結局3番を実行する事にしました。今思えば2番の方が良かったのかもなぁとは思ったんだけど、その時はなぜか3番を選んでいました。

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母が保護されている警察署に到着、署内は消灯されていて暗く、でも数名の方がお仕事されていました。名前を告げるとこちらです、と通してくださいました。本当にいるのかな・・・?違う人だったりして・・・とか思いつつ、部屋をのぞいて見ると紛れもない母の姿www

「ほんまにいた!!!」

と思わず言ってしまいましたw婦警さんに付き添われて、取調室みたいなところに夕方からずっと缶詰になっていたようです。婦警さんもちょっと迷惑気味な表情。母の顔も半分怒っている顔。
話を聞くと、どうして保護されているのか理解していただけないという事でした。警察のみなさま、本当にご迷惑をおかけしました・・・

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新幹線の中でとりあえず明日の新幹線の予約と、今晩のホテルの予約を済ませていたので、警察署を後にしました。警察の方は「お気をつけて!」と言ってくださったのに、母は「気をつけてって!何を気をつける事があるの!!💢」 って怒ってしまって💦
「お母さんが危なくないように見守ってくれてたのに、そんなん言うたらあかんやろ!」と言って諌めました。トホホ

 母は何が何だか自分でもどうなっているのか分かっていない様子。でも自分がやっていることは間違っていないの一点張り。
どこに行くつもりだったかと聞くと、家に帰るつもりだったと言うし、家はどこだと聞くと京都駅から30分ほどの場所(10年ほど前に住んでいた場所)を言うし。
その家はもう売って他の人が住んでるよ、その家には行けないよと言っても信じられない様子でした。

もう11時半過ぎて流石に疲れたし眠いのに、母は自分の家に帰ろうとします。
母「あんたこれからどうする?」
私「どうするとは?家にも帰れへんからホテル泊まるで」
母「そんな、うち近いからホテル泊まらんとうちに泊まり」
私「うちってどこや!前の家はもうないねん!お母さんの家は九州やろ?」
母「私の家はここから30分くらいのところよ」
私「・・・(お手上げ)」

こんな会話を延々と繰り返し、なんとかホテルへチェックイン、そのまま少し話をしてその日は寝ました。




続く・・・